・『その数学が戦略を決める』 (単行本)
イアン・エアーズ (著), 山形 浩生 (翻訳)
テラバイト級のデータに対する回帰分析を用いたデータ・マイニング(絶対計算)により、専門家を圧倒する精度の「予測」がはじき出されているという、現在進行形の物語。
著者のイアン・エアーズは、快著『ヤバい経済学』のレヴィット教授とお友だちの模様。うん、「悪ガキ教授」ぶりに、 通底するものを感じました。
著者は、絶対計算よる危険性や、専門家の抵抗も描き出します。ただし、こうも言っています。
《この強力な新技術を、産業革命に反して機械という機械をうちこわしたラッダイト運動のように排除するかわりに、知識あるこの革命への参加者になるほうがいい。数について無知なままに頭を砂につっこむかわりに、絶対計算の基礎ツールを頭に入れてみてはいかがだろう。》(p.258)
著者も述べていますが、これからは統計と直感との間を繰り返し往復できることが、成功の鍵になってゆくのかもしれません。統計分析は、21世紀に必須なリテラシーになるのかな。